舞台「マスタークラス」
INTRODUCTION/STORY
INTRODUCTION
才能に奢らず訓練を怠らず、そう⻑くはない生涯の中で栄枯盛衰を味わい、後世の歌手に多大な影響を
与えたマリア・カラス。
現役引退後も彼女は実際に米ジュリアード音楽院にて次の世代の育成に努めました。
1996 年ブロードウェイ初以降、世界各国で上演されている本作。
オペラファンであり、カラスの大ファンでもあったアメリカを代表する劇作家テレンス・マクナリーが、ジュリアード音楽院で行われたカラスのマスタークラスの講義録をもとに、カラスの栄光と挫折の人生を描いた作品。1996 年度のトニー賞・最優秀演劇作品賞を受賞。
日本では黒柳徹子主演にて 1996 年、99 年にパルコ劇場が上演し、話題となりました。
この度世田谷パブリックシアターにて、26年ぶりの上演となります。
偉大なマリア・カラスを舞台上に蘇らせようと今回挑戦するのは望海風斗。
そして演出を手掛けるのは森新太郎。
この作品を通して学びを得るのはマスタークラスの生徒だけではなく、それを共に目撃する観客なのではないでしょうか。
STORY
世界中のオペラファンを虜にした、20世紀最大の歌姫〈プリマドンナ〉マリア・カラス(望海風斗)。
引退後のカラスは、ニューヨークの名門音楽学校のジュリアード音楽院で、若きオペラ歌手たちにマスタークラス〈公開授業〉を行う。授業では、ユーモアを交えつつ、的確だが辛辣な言葉で、芸術に向き合う術〈すべ〉を惜しみなく伝えてゆく。生徒の歌声を聴くカラスには、過去の輝かしい舞台や想い出がよみがえってくる。
愛を求め、挫折を乗り越え、芸術に人生を捧げたカラスの秘めていた過去が、解き明かされてゆく。
【原作者:Terrence McNally(テレンス・マクナリー)】
1938年生まれ。アメリカを代表する劇作家・作詞家・映画脚本家。『マスタークラス』は、オペラファンであり、カラスの大ファンでもあったマクナリーが、ジュリアード音楽院で行われたカラスのマスタークラスの講義録をもとに、カラスの栄光と挫折の人生を描いた作品で、1996年度のトニー賞・最優秀演劇作品賞を受賞。60年に及ぶキャリアでは、アヴァン・ギャルド(オフ・ブロードウェイ)からメイン・ストリーム(ブロードウェイ)まで幅広く活躍し、同時代演劇の最高峰の劇作家の一人として「アメリカ演劇の詩人」とも謳われる。2020年死去。